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第3687回:『岩上の家』外壁下地~二重通気胴縁~

『岩上の家』の現場です。

↓先回はこちらをご覧ください
第3685回:『岩上の家』気密処理と躯体検査

↓外回りに防水シートを張りました

防水シートはタイベックです。
屋根の板金も仕上がっていますよ。ちなみに、6寸勾配です。迫力があります!

↓防水シートの継ぎ目は防水テープで塞ぎます

もし雨が入っても、入らないように予備策です。
そして、外壁の内側に風が巻き込んだ時に、シートの擦れる音がしないようにする目的もあります。

↓外壁下地は横胴縁の上に、縦胴縁を取付けます

通常は胴縁1枚分ですが、縦と横で二重になります。
二重通気胴縁と言います。
胴縁1枚だと、18mmの厚みの通気層です。(通気層は基本的に15mm以上必要です)
二重なので、36mmの通気層です。
※空気は隙間が10mm程度あるとそこから自然対流が発生します。(昔の一級建築士の試験の情報)
二重にすることで、窓下でも通気層が確実に取れること。
今回は外壁が縦張りなので、下地は横になります。横胴縁だと、雨漏りした場合、侵入した雨水が胴縁で止まるので、水が中でダムのように貯まります。
※横胴縁の場合は2m以内ごとに30mm以上の隙間を開ける必要があります
二重胴縁だと、縦下地の隙間があるので、そこから下に流れます。
雨が侵入時に抜ける部分があるので、効果的です。
※メリットだけを挙げましたが、下地予算が増えたり、また、窓の出(で)が変わってくるので、その調整も必要になります

↓こちらの面は、縦胴縁の上から横胴縁を取付けます

外壁材の張り方によって、下地の張り方も変わってきます。

つづく。

第一建築業

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