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第3525回:耐震診断

柏崎市は耐震診断補助金がというものがあり、昭和56(1981)年5月31日以前に建築された住宅の耐震診断を行うと、耐震診断にかかる費用(自己負担額)が、最終的に1万円となるように補助がでます。

↓詳細は柏崎市市役所のHPをご確認ください
木造住宅の耐震診断費を補助します

今年は年明けに能登半島地震が起こり、補助金の問い合わせが例年以上に多数来ているそうです。
イチケンでも耐震診断士として登録しているので、何件かお問い合わせをいただきました。

今回は耐震診断を行ったので、その内容をお伝えしたいと思います。

今年はすでに4件の耐震診断の依頼を頂戴しており、すべてOBのお施主様でしたので、事前に図面があったので、その図面をベースに現地調査に伺います。
間取り図がない場合は、間取りを起こしながら、調査を行います。

↓耐震診断士の大関さんが調査中です

耐震診断にはいくつか種類がありますが、今回は『一般診断法』で行います。
一般診断法の場合は、『壁』の構成を目視で確認します。

↓和室などで真壁になっている個所は柱の大きさも確認します


↓そして床下部分も確認します

畳を剥ぎ、床下の状況を確認します。
床下の点検では基本的に主として顔または上半身の一部を点検口に入れる程度とされています。
今回は床下点検口がなかったので、畳を剥がして確認します。

↓根太の太さを確認しています

床下の場合は見える範囲で火打ち(斜めの材料)があるかどうか、基礎の劣化等も確認します。

↓こちらは和室の押し入れから天井裏の確認です


↓小屋裏の様子です


↓ほかにも仕上げ部分でひび割れなどがあれば確認します


↓瓦の状態も確認します

こちらは2階のベランダから確認しました。
 
↓そして、耐震診断専用のソフトで現況診断をまとめます
新潟県の場合はwee2012が採用されています。 
作成中の図面です、現地調査で確認した情報を記載していきます。

↓こちらがまとめた資料です

調査内容を資料にまとめ、第三者機関(建築士会)に送り確認してもらいます。

そして資料が届いたら、お施主様に報告をします。

昭和56年以前の建物を耐震診断の評価結果は数値的にはあまり良い数値ではありません。
築年数が40年以上経っており、現在の建築基準法と比較すると耐力壁(筋交いなど)の量、使用する金物、施工方法などが古いので、どうしても劣ってしまいます。
なので、この評価結果をベースに家をどのように直すかのヒントにしてもらう機会だと考えて診断を受けるのがよいと思います。

つづく。

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