先日、石綿作業主任者技能講習を受けてきました。
2日間の講習でした。
↓こちらがテキストです
2022年4月からレベル3建材(外壁や軒天ボード、塗り壁など※レベル1が最も高いです)も事前調査対象になりました。
リフォームやリノベーション工事では昭和50年代の外壁などが該当することがあるので、受講してきました。
↓多くの方が受講されていました
2日間の講習でしたが、多くのことが学べる機会になりました。
石綿は
2006年9月1日から一部代替が可能でないものを除いて全面禁止、
2012年3月1日から全面禁止(試料等は許可対象物質になります)になっています。
そう考えると、今から13年前まで使用されていました。
石綿はとてもすごい特性があり、経済性(安い)、親和性(ほかの物質との密着性が優れている)、絶縁性(電気を通しにくい)、耐薬品性(酸・アルカリに強い)、不燃・耐熱性(燃えないで高温に耐える)、高抗張性(引張強度が大きい)、紡織性(織物として織ることができる)と、めちゃくちゃ便利な材料でありました。
石綿は1887年(明治20年)から輸入が始まったとされています。
そして1960年代に輸入量が増加して、色々な分野で活躍しました。
しかし、大きな問題があり、それは発がん性があるということです。
そして、体内の潜伏期間(20から50年後に発症することがある)が長い。
1972年にWHOは発がん性を指摘しました。
日本は2006年に全面禁止を始めたので、その間34年は使用量は制限されながらも使われてきました。
ちなみに、使用禁止を始めた年度です。
1983年:アイスランド
1984年:ノルウェー
1990年:オーストリア
1991年:オランダ
1992年:イタリア
1993年:ドイツ
1997年:フランス
1998年:イギリス・ベルギー
2001年:チリ・アルゼンチン
2003年:オーストラリア
2006年:日本
だそうです。
※まだ、たくさん使っている国もあります
少し話がそれましたが、新規では使っていませんが、今ある建物では、まだ石綿が残っているものがあります。
ちゃんと既存住宅をリフォーム、リノベーションするうえでも、しっかり対応をしながら、工事に活かしていきたいと思います。
つづく。
第一建築業