電気温水器の故障工事の続きになります。
↓先回はこちらをご覧ください
故障が直せないのであれば、次の手を提案します。
提案方法としては2種類です。
1.今までと同じく電気温水器を入れ替えるか。
2.エコキュートに入れ替えるか。
お施主様と金額の比較、そしてこれからの使い勝手を検討し、エコキュートに入れ替えることにしました。
現在、多くの住宅会社もオール電化住宅を建てる際はエコキュートを設置します。
お湯を作る性能はエコキュートの方が上です。
本体の金額的にも電気温水器とエコキュートも大差はありません。
そして、一番恐れたのが、これから15年経過したときの修理についてです。電気温水器よりもエコキュートが市場で出回っているので、いつ電気温水器が生産終了し部品供給が終わってしまう可能性を考えました。
決まってしまえば、さっそく入れ替えです。
↓エコキュートです。これは貯湯ユニットといいます。お湯を貯めるタンクですね。
パナソニック製を選びました。最大の理由は懇意の代理店さんが在庫を確保していることです。
メーカーは変わりますが、納期が遅れて、これ以上生活の支障が起きないようにです。
また、弊社は標準でパナソニックを採用しており、使い方の説明も出来る機種です。
↓こちらは熱交換器です。
電気温水器とエコキュートの最大の違いはこの熱交換器です。エアコンの室外機のようなモノが取り付きます。なので、設置に関しては場所の確保が必要ですが、今回はちょうど隣に設置できる場所がありました。
これもエコキュートを選べた理由の1つです。
↓初めに電気温水器のブレーカーを落とします。
↓タンクの撤去を行ないます。
その為に、電気温水器の中に貯まっている水を抜きます。こちらは460リットル入っているのでその水抜きです。
↓隣では熱交換器を設置する為の準備です。
束石を設置します。手前にある、黄色い道具は水平棒です。
これで水平を見ながら束石を並べます。
↓こちらは熱交換器を載せる架台です。
お湯を作る際に熱交換器から大量の風が出ます。新潟は雪が降るので、樹脂台(低い台)に置くと雪が多い時に、風の吹き出し口を塞ぐ可能性があります。
この熱交換器は吹き出し口を塞がれてしまうと、うまくお湯を作れなくなります。
場合によっては凍ってしまうこともあります。
なので、雪の影響を受けにくくする為に架台を使用します。
↓電気温水器を撤去して、エコキュートの配管位置に合わせます。
↓貯湯ユニットを設置して、配管を接続します。
↓そして熱交換器も設置完了です。
↓エコキュート設置完了です。
続いて、リモコンで試運転を行ないます。
↓こちらはエコキュートの台所リモコンです。(2019年)
こちらは試運転で使用する電気料金プランを選択します。
↓ちなみに電気温水器の台所リモコンです。(2003年)
↓こちらはエコキュートの浴室リモコンです。(2019年)
試運転では「ふろ試運転」を行ないます。これによって浴槽の大きさに合わせて必要な湯量をエコキュートが学びます。もちろん、湯量は変更可能です。
↓ちなみにこちらが電気温水器の浴室リモコンです。(2003年)
↓「ふろ試運転」が完了しました。
こんな感じで実際に浴槽にお湯を貯めますよ。
↓試運転完了です!
↓昼間の設置なので、タンクの中にお湯が無いので、沸上げ行なわれます。
ちなみにパナソニックのこのタイプはだいたい100リットル沸かすのに1時間程度かかるそうです。
↓お湯が使えないと食洗機も使えませんからね。
つづく。
第一建築業