今日は畳敷きがありました。
この畳、なかなか珍しい畳なんです。
外から見ただけではわかりにくいですが、最近の畳は機会を使用した製法なのですが、これは手縫いの畳なんです。
「わら」を「麻の糸」で結んでいます。
(白い糸が麻の糸です)
へりの部分も「きりの糸」で結んでいます。
また、この際の部分は中に「框板(かまちいた)」という板が入っています。
これも外からは、わからないんですが、押してみると板があるのがわかります。
昔は形を作る為に、中に板を入れていたそうです。
ちなみに、この畳、約40年前のものだそうです。
なんでも新しい方が簡単だったりしますが、思い入れのある大切な畳です。
少し痛んではいますが、補修してあげれば使えるとのことなので、お客さんと話して使うことにしました。
今ではなかなかこの畳を作れる職人さんがいないそうです。
畳屋さんも1日1枚しか作れないほど、手間のかかる畳なんです。
お茶の先生の茶室や神社、仏閣などではこの畳を使うところがあるそうです。
なかなか見れない貴重な畳でした。
(外見は同じなんですけどね)