今日は耐震補強の現場から、仕上げ作業が終わり、養生を取り外して、ハウスクリーニングを行いました。
今日は床板のお話です。
写真の床板はWPCと言う新建材のフローリングです。
基本的に第一建築業でフローリングを貼る場合はこの床板を使用します。
なぜこの床板なのか?
無垢材の床板もありますが、あまり使用しません。
和室の縁側などで部分的に使用しますが、あくまで部分的です。
無垢材は温かみがあり、素足で歩いた時の感触がとてもいいのですが、一番気になることとして傷がつきやすいんです。
欅(けやき)などを使えば、硬い材料なので傷は付きにくいですが、値段が大きく上がり、また、経年で狂いやすいです。
もちろん、狂わないように最善を尽くしますが、やはり、無垢板は環境(湿気等)によって反りが起きます。
そんな中でコストパフォーマンス、性能ともに優れていると思うのがWPCです。
このWPCはWoodPlasticCombinationと呼ばれます。
(ローマ字の綴りが間違えていたらすみません)
性能としては木材の表面にプラスチックでコーティングしている材料です。
この材料は何がすごいのかといいうと、傷がつきにくいんです。
現在の住宅は昔と異なり、畳に座るよりはフローリングに椅子やソファに座る生活です。
どうしても椅子やソファをすり動かすと傷がつきます。
このWPCは無垢材と比べて圧倒的に傷がつきにくいです。
もちろん少しお値段も上がりますが、新築、リフォームをして3年、5年で傷ついてしまうのはちょっと切ないですよね。
その点、このWPCは5年、10年経っても傷がつきにくいです。
(もちろん、重たいものを落とせば傷は付きますが)
現状、新築、リフォームした現場の経過を見させて頂いても大きな傷などはついていません。
新建材は無垢材に比べて、冷たい印象はありますが、考え方によっては夏はひんやりして涼しいし、冬もカーペットなどを敷いたり、スリッパがあるので、そんなに寒さも気にならないのではないかと思います。
自然素材も素晴らしいですが、人間が英知を絞って考えた新建材だって素晴らしいと思うんです。
自然素材の良さで選ぶか、新建材の性能で選ぶか、どちらも利点があるので、それぞれ説明し、いい方を選んでもらいます。
でも、WPCいいですよ。
(別にメーカーからのまわしものではありません)